米国とマレーシアが締結した貿易協定には「毒薬条項」と呼ばれる条項が含まれていると専門家から指摘を受けているそうです。
米、東南ア貿易に「毒薬条項」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20251114&ng=DGKKZO92586030T11C25A1EA2000
自国に不利な協定、他国と結べば一方的に「合意」破棄 中国接近を阻止
毒薬条項とは?
まず、毒薬条項ってなんぞやってところですよね。「ポイズンピル」が和訳された言葉みたいですが、とりあえず直訳すると「食べたら毒が回る薬」となります。随分と物騒な言葉ですね。
調べてみると、ポイズンピルとは、代表的な買収防衛策の1つで、買収を仕掛けられた際に発動する。敵対する買収者以外の株主に対して有利な条件で株式を追加購入できる権利を与えることで、全体の株式数を上げ、買収者の議決権比率を下げ、買収を難しくするというものらしいです。

敵以外に株式をばら撒いて
相対的に株式保有率を下げ
させる戦略だね。

米とマレーシアが締結した条項の内容とは
米国の利益や安全保障を脅かす協定を他国と結んだ場合、米国が一方的に破棄できる条項
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20251114&ng=DGKKZO92586030T11C25A1EA2000
明言はされていませんが、「米国の重要な利益を損なう国」つまり、中国と今後、新たに貿易・経済協定を結んだら、相互関税を25%→19%に引き下げたけど、引き下げをなかったことにするという取り決めのようです。東南アジアでは中立外交を掲げている国が多いため、米国は中国との接近を阻むねらいがあるとみられています。
ついでに記事を見ていくと、マレーシアは農産品や化学品などの幅広い分野の米国製品に対しての関税の引き下げ、撤廃、米ボーイング社の航空機購入など、やりたい放題やっている模様です。私には、どうも弱いものいじめをしているように見えてしまいす。
今後の東南アジアの動き
やはり、この貿易協定に対してマレーシア国内では反発が広がっているようです。マレーシアの他にも米国はカンボジアとも同様な協定を結んでおり、今後のタイやベトナムとの交渉でも盛り込まれる可能性があるとのことです。
東南アジアの国々したら、とんだ災難で、米中との板挟みにあってしまっていますね。中国とは、陸続きで物理的な距離も近いですから、東南アジアと中国との関係性など今後も注目したいですね。
ところで、私の調べた毒薬条項の意味とはミスマッチしている気がしますが、こういった場面でも使われたりするんですね。また、機会があるときに調べてみるとします。
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